Uber Driverを始めたその週の土曜日の夜、事件が起こった。
オーダーをピックアップし、車に乗ってドロップオフする場所に向かった。
その時はたまたま、ハイランドパークという高級住宅街でSTOPサインが多い場所を抜けて南の方角に向かうルートだった。
ある時、後ろにポリスカーがいることに気づく。
道を譲って先に行ってもらうように車のスピードを緩めたが、追い抜いていかない。
ポリスカーの上部の赤と青のライトが点滅している。
しょうがないから、STOPサインで一時停止し、さらに先に進む。
ポリスカーもついてくる。しかし、追い抜いていかない。
何なんだろう…もう一度STOPサインで停止し、そろっと前に進んだところ、
ファー!!
とポリスカーが音を立てた。
ああ、これは自分が標的だったのだ…ついに気づいた。
車を止めた。
すると、ポリスがやってきた。
動揺していて、何を話しているのかよく分からない。
どうやらヘッドライトが点いていなかったのがよくなかったようだ。
全く気付いていなかった…
大人しく運転免許証、保険証を見せる。
その後、何か紙を持ってきた。その紙に書いてあるこの番号に月曜の朝に電話しろという。
一応、免停ではなさそうで、運転してよさそうだ。
ピックアップしたオーダーを届けられないかもしれないと不安だったが、仕事は出来そうだ。
オーダーを無事ドロップオフした後、ポリスからもらった紙を確認する。
VIOLATION
1) CITATION:Driving without Headlights when required.
FINE:$226.00
罰金…高!
電話先はHIGHLAND PARK MUNICIPAL COURT(裁判所)だ。
月曜朝に電話したらアメリカでは珍しく、すぐに話をすることができた。
不服がある場合は裁判所に来てと言われた。
そうでなければ、インターネットから罰金の決済をしてとのこと。
不服もないし、罰金で済むならありがたいと思い、決済をした。
なんとクレジットカード決済だった。
そうして、Uber Driverの最初の1週間分のお給料は、罰金に消えたのだった。